新型ポルシェ911カレラ4S(992) vs 959 比較試乗 スペックは同等 フィールに大きな違い

2019.05.11

最高の911 いまも最新

土砂降りのホッケンハイムでの試乗を除けば、新しい992世代の911をテストするのは初めてであり、先代たる991世代との違いは、サーキットよりも公道でより大きく感じられた。ほとんどすべての面でスタンダードな先代911を高く評価しているが、このクルマは、ドアを開けただけで、まさしく911だと感じさせてくれる。

新型992に求められるものがあるとすれば、それは911のドライビングの間口をさらに広げることだと指摘したことがあるが、この新型は、さらにファン・トゥ・ドライブのレベルを引き上げただけでなく、より簡単にこのクルマの実力を引き出すことを可能にしており、明らかに過去25年間で最高の911であり、間違いなく最新のスポーツカーだと言える。

一方、959は、デビュー当時だけでなく、その後数十年も最新であり続けることを念頭に開発されたモデルであり、このクルマには、ケブラーやアラミド繊維といった最先端の素材が使用されるとともに、中空構造のマグネシウム製ホイールの内部には、専用設計のブリヂストンRE71ランフラットタイヤと同じく、エアーが封入されていた。

確かに、このクルマのルックスは、デザイナーが考える21世紀の911といった趣だが、そのスタイリングは320km/h以上に迫る最高速度でのダウンフォースを確保しつつ、最高の空力性能を与えるべく考え出されたものだ。

だが、キャビンには未来を感じさせる要素はまったくない。1988年の959生産終了後に登場した964世代の911とほとんど同じようなものだが、それでも、ステアリングホイールに刻まれた「959」の文字や、6速マニュアルギアボックス、レッドゾーンが7200rpmから始まる回転計、トルク配分を示すメーター、350km/hまで刻まれた速度計、ライドハイトとダンパーコントロール用スイッチなど、959であることを主張するものは数多く存在しており、それは写真を見ればご理解頂けるだろう。

 
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