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初試乗 フォード・レンジャー・ラプター オフロードのスポーツカー

2019.05.13

キャビンと荷台を付けたアリエル・ノマド

英国AUTOCAR編集部では、別企画でピックアップ・トラックの試乗レポートビデオを制作しているが、ラダーフレームなどシャシーとボディが別々の構造の方がオフロード走行では優れていた。ラプターの場合、そこにさらにスピードという楽しさが追加されている。

レンジャー・ラプターのチーフエンジニアは、高速で走行するほどダンパーの性能が引き出せると話していたが、実際に走らせてみると本当だった。アリエル・ノマドに5シーターのキャビンと荷台を付けたようなクルマとでもいえようか。オフロード・ラリーに出場しているレースマシンからインスピレーションを受けているということだから、あながち当たっているかもしれない。

ステアリングホイールの操作感は軽い。シフトパドルが付いているが、使用してもしなくても、エンジンとトランスミッションのレスポンスは特に変わりはない。直線加速自体はそれほど激しいものではなく、クルマが秘めた能力を、そこからうかがい知ることは難しい。

普通に走行している限り、キャビンには逆位相の音波で静かにするアクティブノイズ・キャンセル機能も備わっており、ボンネットからのエンジン音もかすかに耳に届く程度。手荒な改造車ではないのだ。2.5tのクルマでありながら、ボディコントロール性も良く、脚さばきも印象に残るほど優れている。

シリアスな性能を持ったオフローダーだけが走破できる大地を、他のどんなクルマよりも速く走ることができる気がしてくる。ロンドン郊外の閑静な住宅街が広がるギルフォードは、流石にこのクルマにとっては堅苦しい。フェラーリをイタリアの狭いフィオーラノの街で走らせるのと同じだ。オフロード・スポーツカーとして、然るべき場所を走れば、この上なく楽しい。

 
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