英国試乗 BMW 330i Mスポーツ あらゆる面で先代を上回る

2019.05.14

6気筒にはかなわない

幸いなことに、スポーツ・プラスを選択しても、このクルマの4気筒エンジンのサウンドはオーディオシステムによって作り出されたという印象を強く感じさせることはない。ただし、アクセルを深く踏み込めば若干の人工音を感じる部分があることは確かだ。

これが本当の音か作られたものかは別として、音質は完璧にバランスのとれた直6のそれとは別物だ。また回転上昇もそれほどシルキーではない。以前の3シリーズの上級グレードに乗ったことがあれば、間違いなく気がつくであろう。

しかし、この2019年において、この価格帯で買える多気筒スポーツサルーンはキア・スティンガーGT Sくらいしかないのだ。他のメーカーはBMW同様4気筒へのシフトが進んでいる。ジャガー、メルセデス、アウディなどの4気筒と比べたらレスポンス、燃費、そしてパフォーマンスなどで勝っていると言わざるをえない。ただし、アルファ・ロメオ・ジュリア・ヴェローチェの4気筒ターボはこれより若干優れている。

330iのエンジンは、14km/ℓ超の燃費を容易に実現するということを考慮すれば非常に洗練された振る舞いを見せる。8速ATとの組み合わせも文句なく、Dレンジではスマートにギアを選択してくれる。「S」にシフトすればより低いギアを選択し、シフト速度も向上するが、過激すぎる印象はない。

 
最新試乗記