海外試乗

2019.05.28

新型ポルシェ911(992) 日本人ジャーナリストの評価 大谷達也編 海外試乗

ポルシェ911(992)

文・大谷達也 

実際に試乗してみると

スペイン・ヴァレンシア地方で新型911カレラSとカレラ4Sにまる1日試乗したわたしは、彼のこの言葉を聞いて深くうなずいていた。

この日の朝、カレラSで一般道を走り始めたわたしがまず感銘を受けたのが、その乗り心地のよさだった。高性能なスポーツカーゆえに足回りが引き締まっているのは当然ながら、短いサスペンションストロークで路面からの衝撃を効率的に吸収し、ボディをフラットに保っていることがよくわかる。

タイヤが素直に路面に追従しているその様から、ロードホールディング性が高いことも容易に推測できた。

市街地をタイプ992で走っていて感じたことがもうひとつ。タイプ991.2と基本を同じくする3.0ℓのボクサー6エンジンは、最高出力は+30psの450ps、最大トルクは3.1kg-mアップの54.0kg-mを発揮するのだが、この影響でボトムエンドのトルクはタイプ991.2よりもいくぶんやせ細ることになった。

ところが実際に試乗してみると、このトルク特性が回転の上昇にともなって力強さが増す自然吸気エンジン的なパワー感を演出するのに役立ち、スポーツカーを操っているという深い喜びを与えてくれることに気づいた。

7速から8速に改められたPDKもビジー感を生み出さず、エンジン・パワーを効率的に引き出すのに一役買っているようだ。

ワインディングロードではさらなる驚きが待ち受けていた。

 
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