助手席試乗 ベントレー次期型フライングスパー 寒冷地で最終仕上げ中

2019.05.30

寒冷地ならではの注意点

3週間前には南アフリカで高温テストが行われ、クルーに戻ってからソフトウェアのアップデートとスウェーデン行きの準備が行われていた。トラクションコントロールのチューニングを始めとして、-30℃での油脂類の硬化にも対応しなければならない。欧州以外での寒冷地テストが必要となればニュージランドでも実施可能だが、地球の反対側まで車両を空輸するコストは大変だ。

ベントレーの開発チームは、シャシー、エレクトロニクス、パワートレインなど各分野に分けられている。オペルが1967年にテストを初めて以来メルセデスやボッシュも利用するアルビッツヤウルで1週間程度のテストを行っている。

「シャシーについていえば、われわれはホイールハウス内の雪の付着状況や低温時のステアリングやダンパーの動きを確認しています」と語るのはポルシェ出身でベントレーのシャシー開発を統括するフロリアン・シュプレンジャーだ。

グローバルモデルとしてロシアなどでも販売する以上、寒冷地テストは重要だ。パーキングブレーキが凍結しないか、タッチスクリーンは正常に動作するか、ウォッシャー液が凍結しないかなども確認する必要がある。それだけでなく、グリルに雪が詰まればセンサーに異常をきたし、オーバーヒートを招く可能性すらある。世界屈指の超高級車にあってはならないことだろう。

 
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