助手席試乗 ベントレー次期型フライングスパー 寒冷地で最終仕上げ中

2019.05.30

価格帯を引き上げへ

シュプレンジャーは「機能面で言えば、スタビリティコントロールやトラクション・マネージメントにも注意を払っています」と同じく偽装を施したBMWの集団を対向車線に見ながら話した。当たり前のようではあるが、これが難しいのだ。

4WDでウィンタータイヤを履き、コンチネンタルGTよりさらに30cmほど長いホイールベースを持つフライングスパーは非常に高いスタビリティを持つ。しかし、これほど大きく重いクルマが万が一バランスを崩せばすぐさま雪の壁に突撃だろう。想像つかないかもしれないが、実際に起きるのである。ベンテイガに牽引ロープが積んであることがそれを示している。

エンジニアが考えなければならないことは他にもある。このクルマはメルセデス-マイバッハS600やロールス・ロイス・ゴーストなどと戦うことになるのだ。ベントレーとしては、この両車よりもドライバーズカーらしくなければならないだろう。そしてエイドリアン・ホールマークCEOによれば、このモデルの価格帯は20万ポンド(2800万円)級へと引き上げられるという。

この値上げを正当化するためには、インテリアの質感や全体の洗練度をさらに向上させる必要がある。偽装が施された姿を見ても、今までよりもシャープかつ引き締まったボディが確認できる。迫力あるフロントマスクと低められたルーフラインが特徴だ。車内のディスプレイに映し出された3D画像からは、より寝かされたリアウインドウとトランクが確認でき、2008年のブルックランズ・クーペを思い起こさせる。

 
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