初試乗 BMW X2 M35i 33年ぶり4気筒のM ライバルはホットハッチ

公開 : 2019.05.31 10:10  更新 : 2019.05.31 10:27

クルマの隅々まで及ぶMチューニング

この潤沢なエネルギーを、意図しない粗野なホイールスピンなしに確実に路面へと伝えるべく、駆動系もアップグレード。X2としてはトップグレードだけあって、トルクコンバーター式のコンベンショナルな8速ATには「レース」スタート機能を追加。マルチプレート・クラッチ式の4輪駆動システムと、Mスポーツ・ディファレンシャルも搭載されている。

脚まわりもチューニングしてある。フロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式となるサスペンションは、Mディビジョン独自のもの。スプリングレートは高められ、ダンパーも硬く設定されており、車高もわずかに標準のX2より下げられた。ホイールは18インチが標準設定となるが、オプションでアクティブ・ダンパーのほか、19インチか20インチの大径ホイールの選択も可能となる。

もちろんX2 M35iには標準のX2とは異なる、Mスポーツ仕様のボディキットが装備されている。バンパー下部の大きなエアダクトはより冷却面で効率を高めたデザインになり、サイドのエアダクトにはシルバーのトリムが輝く。ドアミラー・カバーのデザインも変更されるほか、Mスポーツ・エグゾースト・システムも追加されており、リアバンパー下からは左右に1本づつ、太いマフラーカッターが顔を見せる。

インテリアにも手が加えられ、雰囲気はぐっと良くなった。「M」のロゴや水色、青、赤のトリコロールのアクセントが散りばめられており、レザー巻きのステアリングホイールにはシフトパドルが伸びている。サイドサポートが張り出したスポーツシートにはMオリジナルのシートベルトがセットされ、フロントドアの内張りにはM35iのレタリングが入る。その他にも細かい部分で手が入っているから、満足感は高い。

さて、実際の走りが気になるところだ。

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