[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

初試乗 BMW X2 M35i 33年ぶり4気筒のM ライバルはホットハッチ

2019.05.31

ボディコントロールの向上で高まる走りの楽しさ

ダンパーは減衰力が高められているが、ピッチング(縦)方向でもロール(横)方向でも、動きは良好。背の高いBMWとはいえ、垂直方向のボディの安定性は明確な強みといえるだろう。電動パワーステアリングの重み付けも最適化されており、通常のX2よりもフィードバックも秀逸。BMWのクロスオーバーに、ダイレクトさと新次元ともいえる正確性が追加されたことで、ドライビング体験をより一層優れたものにしている。

左右の前輪間で駆動力を調整してくれるうえに、マルチプレート・クラッチを備えた4輪駆動システムは、必要に応じて後輪にもパワーを伝達。路面が濡れていても、力強いトラクションを確保している。

ひとつ記すべきは、われわれのテスト車両にはオプションのアダプティブ・ダンパーが装備されていたが、硬められた脚周りが乗り心地に影響を及ぼしていないわけではないこと。路面が滑らかではない区間では、 X2 M35iはその入力の対処にやや難儀している様子だった。この印象は、全般的に路面環境の良いドイツでの話。舗装の劣化が目立つ英国の場合では、ドライビングに悪影響を及ぼすことは予想できる。

便利なオプションとしては、マルチカラーのヘッドアップ・ディスプレイや、通信機能を備えた高機能なインフォテインメント・システムといえるBMWコネクテッド・ドライブ、渋滞時の運転支援システムなどが挙げられる。装備の面でも不足は感じられない。

 
最新試乗記