ロードテスト マクラーレン600LTスパイダー ★★★★★★★★★☆

2019.06.02

快適性/静粛性 ★★★★★★★★★☆

簡単な話、600LTスパイダーのように特化した高性能モデルで、これほど乗り心地の良いものにはお目にかかれない。シャシーとパワートレインのセッティングをノーマルにして、一定のペースでクルージングすれば、このマクラーレンの、乗員を英国の道によくあるさまざまな外乱要因から隔絶する能力は、信じがたいものがある。

真のしなやかさが、ここにはある。とりわけ、長く波打ったアンジュレーションを乗り越える際には、落ち着いた上品さを感じさせるのだ。それを、911GT2RSや488ピスタに求めるのは無理というものだ。もちろん、低速ではこの優雅さが際立つものではないが、街乗りでひるまされるようなことはない。スーパーカーについてこんなことを書いているのは妙な気分だが、これは紛れもない事実だ。

ただし、問題はある。ノイズだ。ハードなエンジンマウントは低周波音をキャビンに伝え、軽量化のためにカーペットを剥いでガラスを薄くしたことでロードノイズが増幅されてしまうのである。床下に小石などが当たる音もキャビンに響く。結果、113km/h巡航時に騒音計が79dBを指す。これはランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテの77dBをも上回るが、80dBに達する911GT2RSの車内ほどうるさくはない。

 
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