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海外試乗

2019.06.04

ポルシェ・カイエン・クーペ 島下泰久が試乗 カイエンとの違い、独自の価値は

ポルシェ・カイエン・クーペ/カイエンSクーペ/カイエン・ターボ・クーペ

文・島下泰久 

編集部より

英国編集部では既に試乗しているポルシェ・カイエン・クーペ。こちらは同会場で試乗した島下泰久の評価記事です。ウルスを視野に入れた「ターボS」こそ本命だといいます。

もくじ

「クーペありき」の3代目
カイエン・クーペ 違いとは
クーペならではの価値あるか
ポルシェ・カイエン・クーペのスペック

「クーペありき」の3代目

ニッチの中のニッチかと思いきや、クーペSUVという形態に想像以上のニーズがあると気づかせたBMW X6のデビューが2008年だと考えれば、ポルシェがカイエンクーペの市場投入を決断するには、ずいぶん時間を要した。

開発陣によれば、計画自体は以前からあったが、モデルライフ途中での追加ではなく最初からそれを前提に開発するべく、3代目のこのタイミングになったという。

よってアイディア自体は目新しいものではない。しかし読みとしては、おそらくカイエンの販売の3割をクーペが占めることになるだろうというから、後追いと言われようと、用意しない手は無かったのだ。

そのクーペフォルムがきれいなまとまりを見せているのは、まさに開発当初からその設定を念頭に置き、しかも全高を下げてリアゲートを寝かせるだけではなく細部まで入念に作り込んでいるからこそだ。

例えば、20mm低いルーフに連なるフロントウインドウは実は1度ほど傾斜が強められている。言われなければ、きっと気づかなかっただろう。

よく見るとリアゲートはそこまで大きく寝かされてはいないのだが、標準でガラスルーフを採用することでルーフのボディ色部分を薄く見せ、しかもルーフ後端に固定式スポイラーを装着することで、いかにもクーペらしく演出しているのは巧みだ。

更に、リアゲート後端に格納式スポイラーを搭載することでデッキ高を下げている。空力上、これ無しだったらデッキ高を上げるか、固定式スポイラーが必要になっていはたずだ。

室内の意匠は基本的に変わらないが、実はこちらもヒップポイントが前席は座面を薄くすることで約1cm、後席はスライド機構を省くことで約3cm下げられている。この後席は2人掛けが標準で、3人掛けは無償オプションとなる。

 
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