英国試乗 メルセデス・ベンツGLE 4気筒ディーゼルは洗練不足

公開 : 2019.06.06 10:10

乗り心地はまずまず 車重が気になる

街乗りや高速道路を走る分には非常に快適だ。そして路面の凹凸や継ぎ目の段差もうまくいなしている。20インチのホイールに取りつけられた275幅のタイヤのがっちりとしたサイドウォールもこれに一役買っているだろう。

しかし、路面状況の良くないA級路でペースをあげて見ると、やや柔らかすぎるセッティングゆえのボディの動きが気になった。規則的な入力には良く対処できているのだが、英国にありがちな荒れた路面では頭が揺さぶられてしまう。スポーツモードではやや良くなるものの、今度はスムーズな路面でのタッチが悪化してしまう。コンフォートとスポーツの中間のセッティングがあれば良いのだが。

コーナリング時にその車重を隠し切れていない点も気になった。スポーティな走りをするにはロールが大きすぎる上、ステアリングからの手応えにも欠ける。スポーツモードでは改善が見られるが、それでも大きな違いはない。

とは言え、メルセデスの4マティック・システムのグリップ力は良好だ。ターンイン時に突っ込み過ぎればアンダーステアを生じるものの、その挙動変化は穏やかかつわかりやすい。ダイナミックさよりも安全志向のセッティングといえそうだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

メルセデス・ベンツの人気画像