試乗 アウディS7 ディーゼル化もスポーティさは不変

公開 : 2019.06.13 10:10

大部分がS6と共通

乗り込んでみると、やや着座位置が低いことに気づくだろう。しかしそのほかの操作系やレイアウトは非常に似通っている。エンジンを始動してからも印象は変わらない。低回転での力強さとサウンドが気に入るひとも多いだろう。

低回転域でのスムーズさやトルクの出かたは非常に好ましいもので、フレキシビリティも印象的だ。ただし、電動コンプレッサーがついているとは言えスロットルレスポンスは特別優れているとは言えない。また8速DCTの変速遅れが気になることもあるが、古臭いターボラグとは無縁だ。

乗り比べて初めて気づくS6とS7の大きな違いは、S7の方がサスペンションがやや硬いことだ。これは先代でも同様であった。これによりロールコントロールがやや優れているが、両車ともにハードなコーナリングではノーズヘビーさを隠しきれていない。

ステアリングは満足できる水準だが、大型サルーンとして最高レベルとまでは言えない。(ドイツの素晴らしい道路においては)乗り心地はフラットで、20インチという大径ホイールを履くにも関わらず段差のいなし方は見事だ。

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