試乗記

2019.06.20

ジュニア・クラスと呼ばないで 4座V8のランボ/フェラーリ比較試乗

ランボルギーニ・ウラッコ/フェラーリ308GT4

編集部より

フェラーリ308 GT4とランボルギーニ・ウラッコは、V12モデルでないうえ後部座席が存在するばかりに数十年もの間不当に評価されてきました。半世紀近くが経った今、改めて両車に試乗してみると価格をはるかに上回る良さが見えてきました。

もくじ

V8搭載の2プラス2
人気を獲得できず
そっくりなGT4とウラッコ
全く異なるキャビン
乗り味にも大きな違い
当時としては扱いやすい
優雅さに欠けるウラッコ
あらゆる点で上回るGT4

V8搭載の2プラス2

問題の大部分はポルシェ911のせいだ。貴族的なフェラーリと成り上がりのランボルギーニが12気筒モデルに力を注ぐ間に、シュトゥットガルトの小さく機敏なスポーツカーが、その下のセグメントでチャンスをものにしたのである。

そこでマラネッロは、ポルシェと同じカテゴリーに気品のある206と246ディーノを投入した。たとえエンツォが最も小さなフェラーリに自らの名前を冠しなかったとしても、ゴージャスなスタイリングとレースカー譲りのV6が、このクルマを殿堂入りの名車にしているのはご承知の通り。

ひとびとの琴線に触れる美しさがあるにもかかわらず、ディーノはただの2シーターモデルに過ぎない。なぜならそれから十年の間に、多くのスポーツカーブランドが2+2モデルを生み出し、魅力の幅を広げたからだ。4気筒セグメントでは、ロータス・エリート、アルピーヌA310が投入された。

ランボルギーニは後にウラッコとなるモデルを1970年に発表する。エンジニアのパオロ・スタンツァーニとベルトーネのスタイリスト、マルチェロ・ガンディーニの作品、「ベイビー」ランボは常軌を逸していたが、成功したエスパーダのテーマを受け継ぎつつコンパクトなボディを実現。これに控えめな後席と、排気量2463ccの新しいV8をミドシップするというひねりが加えられている。

 
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