ジュニア・クラスと呼ばないで 4座V8のランボ/フェラーリ比較試乗

2019.06.20

そっくりなGT4とウラッコ

後に8気筒フェラーリというコンセプトは認められるようになるが、2+2シーターフェラーリというパッケージが受け入れられることはなかった。後継車のモンディアルとともにGT4が長年にわたって「最も手頃なフェラーリ」であったことは、なにも偶然ではないのだ。

スタイリングについては、今回のランボルギーニも、フェラーリも、ベルトーネ在籍時のガンディーニが手掛けている。GT4は実際のところ、20年続いたピニンファリーナとフェラーリの蜜月を断つ最初のロードカーだ。ただしマラネッロは、その後のモンディアルではかつてのパートナーの許に戻っている。

一方のウラッコは1970年のトリノショーで初めて披露されたが、ガンディーニはそのコンパクトなくさび形スタイルを次の仕事に繋げている。基本的なアウトラインがほとんど同じクルマを、彼はフェラーリに提案しているのだ。しかしマラネッロにはそれを気にする者はいなかった。

それにしても曲線美が溢れる246の後を受け持つのは至難の業である。角ばったGT4が見劣りするのも無理はない。しかしながら既存のディーノを2+2シーターに改良するようなことはせず、徹底してモダンな路線を追求したのはフェラーリの手柄であった。その結果、GT4は紛れもなく1970年代に属するクルマであり、ウラッコとの違いを見つけるのが恰好の暇つぶしになるほど似通っている。

 
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