ジュニア・クラスと呼ばないで 4座V8のランボ/フェラーリ比較試乗

2019.06.20

あらゆる点で上回るGT4

犯罪的なほど長い間見過ごされてきたGT4は、まさに掘り出し物だ。われわれは2002年から予算2万ポンド(約260万円)以内のフェラーリとしてGT4を例に挙げている。当時は1万2000ポンド(約155万円)のクルマだったのだ。それから十年後に246と比較したが、308はその時点でもせいぜい3万ポンド(約390万円)であった。

今回のGT4は、取材時に7万ポンド(約910万円)の価格で売りに出ていた個体である。308GTBの価格がウナギ登りに上昇する中、この価格でさえ場違いには思えない。最高レベルのウラッコの価格が今では6桁(約1300万円以上)なのだからなおさらだ。たとえ大半のフェラーリにはないリアシートを備えていたとしても、結局のところこれが、ミドシップV8フェラーリの本来の最低価格帯なのである。

ひとつ残念なのは、わたしがランボルギーニびいきであることだ。筆者は、ランボルギーニブランドの方が、マラネッロのプリマドンナに対して弱者としてのカリスマ性があると感じる。ただ、たしかにウラッコは見事なエンジニアリングの作品で、極めて面白いクルマなのだが、実際にはGT4があらゆる点で一歩先を行っているのだ。

たとえ手の届かない価格になったとしても、この珠玉のモデル、GT4の本来の価値を上回ることはないだろう。

 
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