いつまでもクレイジーな4台 ケータハム・セブン比較試乗 前編

公開 : 2019.06.28 11:10

ローバーの協力

ケータハムの販売マーケティング責任者であったアンディ・ノーブルは、こう振り返る。「イノベーティブで、軽く、(当時としては)パワフルで、商業的にもメリットが大きく、素晴らしいエンジンでしたよ。このエンジンは英国で製造され、またローバー・パワートレイン社が技術面でもマーケティング面でも強力にサポートしてくれました」

1983年にケータハムに加わり、1987年から2006年まで技術担当取締役を務めたジェズ・コーツはこう補足した。「レイランド時代のわたしの同僚で、当時はローバーに務めていた男がたまたま口にした一言がすべての発端でしたよ。それでKシリーズがケータハムに積まれるようになったのです」

「ローバーはとても協力的で、アドバイザーを任命してくれたり、サンプについての助言をくれたり、縦置きはこれが初めてだったので、ケータハム用のエンジンをテストベッドで試験してくれました」

「シングルポイントインジェクションではエンジンルームから何かが突き出すことになります。しかし、ボンネットに余分な膨らみを付けたくなかったので、パッケージしやすいマルチポイントエンジンを待っていました。ローバーグループのメトロGTAに積まれて発表されたのと同じ日に、自分たちもこのエンジンを搭載したクルマを公開したのです。これこそローバーがいかにケータハムをサポートしてくれたか良くわかるエピソードですね」

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