いつまでもクレイジーな4台 ケータハム・セブン比較試乗 前編

公開 : 2019.06.28 11:10

より大排気量なエンジン

しかし、強力なパワーと漲るようなトルクが欲しいなら、大排気量に代わるものはない。1980年代のツインカムBDRに代わる大出力エンジンに、ヴォクゾールのレッドトップがある。このエンジンはラリー好きに人気があり、彼らは今でもMk2エスコートにこのエンジンを積んでいる。

最後のHPCとなったJPEスペックのクルマを持ってきてくれたトレバー・グリフィスはこういう。「製造当時、このエンジンは243psというスペックでした。今でも運転する度にそのパワーに驚かされますね」

グリフィスのいう通りだ。たった40km/hでも、このクルマは荒々しく感じられる。後方でがたつくプレートタイプのLSDもそう感じさせる。0-97km/h加速は3.5秒だが、どのギアでも7750rpmのレッドラインの方へどんどん引き寄せられていく。今回はリアの7インチのリムに205/60を履いている。

粘着性のある東洋タイヤはグリップが強烈だ。ステアリングはどっしりし、前輪にはケータハム独自のキャリパーを装備した大きなベンチレーテッドディスクが不可欠だ。車重は約540kgと今回試乗した4台の中で最も重いわけではないが、重量を感じさせる。

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