トヨタ・スープラ vs ポルシェ・ケイマン vs BMW M2 比較 初の大勝負、見事な勝利

2019.06.29

開発のベンチマーク 僅差の戦い

スープラの背後にもっとも迫るのはポルシェ718ケイマンだ。今回の比較試乗に連れ出したのは、登場したばかりのTであり、このクルマはシュトゥットガルト発エントリースポーツカーのなかで、現在もっとも純粋で動力性能の特化したモデルとして、20mm低くなった車高とトルクベクタリング型ディフェレンシャルを与えられるとともに、ループ状の布製ドアハンドルを採用するなどして、多少の軽量化も施されている。

フロントエンジン/リア駆動という伝統的なレイアウトを持つスープラを、ミッドシップレイアウトのケイマンと比べるのは奇妙に思うかも知れないが、スープラのチーフエンジニアを務める多田哲哉は、常にケイマンをベンチマークに開発を行ってきたと話す。

2.0ℓフラット4から300psを発揮するケイマンは、今回集まったなかではもっともパワーで劣る存在だが、1350kgという車重はもっとも軽量でもあり、さらに、このクルマにはキビキビとした操作感を持つ6速マニュアル(7速PDKはオプションとなる)が搭載される一方、スープラで選択可能なのはオートマティックギアボックスだけだ。


BMW M2コンペティションは真のクーペというよりも、小型のスポーツサルーンといった趣だが、強力なエンジンをフロントに積んでリアを駆動するという、フランスの自動車メーカー、パナールが考案したわれわれお気に入りのレイアウトを体現する1台というだけでなく、思想的にも遺伝子的にもよりスープラに近い。

さらに、410psのパワーを誇るM2は、このなかで圧倒的にパワフルなモデルでもある。ポルシェ同様、3ペダルを選択することも可能だが、今回はそれぞれ異なるトランスミッションでの比較を行うべく、オプションの7速デュアルクラッチを選択している。

まったく異なるアプローチの3台だが、その目指すところは同じであり、それはドライバーの脳を活性化させ、大いなるファン・トゥ・ドライブによって、最高の興奮をもたらすことにある。

約5万ポンド(684万円)という価格もほとんど変わらない。僅差の戦いになるだろう。

 
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