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車高の高いM3 初試乗 新型 BMW X3 Mコンペティション 一般道で評価 Mの本気度

2019.07.11

路面によっては陰る乗り心地の洗練性

先週お伝えしたX4 Mコンペティションはサーキットでの試乗だったが、X3 Mコンペティションは一般道での走行となった。X4の方がクーペボディだけあって全高が低く、リアのトレッドが広げられているが、それ以外のサスペンションのセッティングなどは同一と考えていい。

どちらのボディタイプを選んでも、ハイパフォーマンスSUVというニッチモデルにおいて、スポーティな身のこなしやバランスに優れ、懐の深いハンドリングに打ちのめされる、という事実もほぼ同じ。X3 Mコンペティションも自信に満ち溢れたグリップ力とボディコントロール、正確なハンドリングを備えており、現行のMモデルと呼ぶに相応しい。攻め立てて走らせるほどに、Mらしく、クルマの操縦性の良さが輝いていく感覚も備わっている。

しかし、その動力性能の高さとの引き換えに、乗り心地の洗練性という面では多少の代償もある。アダプティブ・ダンパーを備えているとはいえ、鍛造ながら21インチの大径ホイールに低扁平率のタイヤの組み合わせだから、荒れた路面状況との相性が良いとはいい難い。

SUVのライバルと比較すれば、滑らかな路面での鮮明で実体感のあるフィーリングを備えていることは評価できる。その反面、劣化した路面で顔を見せる、荒々しく突っ張った、落ち着きのない乗り心地には疑問を感じる。同等のパフォーマンスを持つサルーンやエステートボディのモデルなら、ここまで悩まされるものではないはずだ。

 
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