初試乗 マツダCX-30スカイアクティブG 英国評価は上々 スカイアクティブXに期待

公開 : 2019.07.16 10:10  更新 : 2019.07.16 17:11

どんな感じ?

心地よいドライブトレインに満足度の高い操作感

CX-30に搭載されるエンジンは、ガソリンもディーゼルもほぼ120psに設定されている。パフォーマンスとしては必要充分ながら、それ以上というわけでもない。2000rpm以下の太いトルクで、ディーゼルエンジンの方が運転は楽だとはいえ、われわれの好みとしてはガソリンエンジンとなる。遥かに洗練されたフィーリングなだけでなく、今日の自動車に蔓延しているダウンサイジングターボ・ユニットの中でキラリと光る、自然吸気ユニットだという点も見逃せない。

確かに活発にクルマを走らせようと思うと、エンジンは3000rpmくらいまでは回す必要がある。しかし、心地よい変速タッチを持つマニュアル・トランスミッションを操り、エンジンと対話することができる。オートマティックも選択は可能だが、仕上がりは新しさを感じさせないものだった。走りに拘るドライバーなら、マニュアル一択で問題ないだろう。

ステアリングフィールは、直進状態からの切り初めはさほどクイックには感じられないが、切り込んでシャシーへ掛かる負荷が増えるのに合わせて、徐々に正確性も重さも増していく。加えてペダル操作に要する力加減は完璧といえるもので、ペダルのレイアウトも理想的。SUVでありながら、交差点の信号に合わせての発進や停止だけでも、楽しさのある操作感が得られる。

運動神経も高い。今回の試乗コースはフランクフルトの郊外の、滑らかな路面のカーブが続くエリアとなったが、CX-30はS字コーナーを最小限のボディロールと力強いグリップで駆け抜けた。最高出力180psとうたわれるスカイアクティブXなら、間違いなく魅力は一層強まるだろう。

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