初試乗 BMW製直6搭載 モーガン・プラス・シックス 理想的な走りへあと一歩

2019.07.22

ステアリングレシオの設定には疑問

新開発のアルミニウム製シャシーは、今までのモーガンでは期待できなかった、新鮮と感じるほどの良質なハンドリングを獲得している。明確に従来のモーガンが悩んできた、悪癖ともいえる性質は改善している。高速でバンプを越えても横飛びすることなく、まっすぐ突き進んでいける。しかし、まだ完璧とまではいえないだろう。

サスペンションも硬すぎることなく、充分にしなやかな乗り心地を体現している。ピッチングやボディ全体の上下動に関しては、まだパーフェクトに制御できているわけではないものの、モーガンは木製でもろいという仕草はみじんも見せない。

新しいシャシーは、ホイールベースが先代モデルから若干延長されている一方で、先代のような、スポーツカーの標準としてはかなりスローなステアリングレシオも備えている。ロックトゥロックは3回転で、エクステリアの雰囲気ほどクリックな旋回性はない。また、ステアリングの重みも突然軽くなる場面がある。

このようなシャシーのセッティングの結果、高速コーナーでの正確性は充分に評価できる反面、きつい低速コーナーでの機敏性や扱いやすさではいまひとつ。わたしの好みとしては、ステアリング操作で得られる瞬時の反応には物足りなさを感じる。また、着座位置とフロントタイヤとの距離が他のコンパクトなスポーツカーと比較すると遠いため、小さな2シータースポーツに期待するほど軽快に感じられない理由でもあるだろう。

だとしても、モーガンが獲得したダイナミクス性能での進化は、間違いなく素晴らしいものだ。

 
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