マツダMX-5(ロードスター)30thアニバーサリー 試乗 素の良さを引き出す方法

公開 : 2019.08.08 10:10

アルカンターラが張られ高級感が漂う車内

4代目となるマツダMX-5(ロードスター)が2015年に英国へ上陸した時、われわれは10点満点中9点という、とても高い得点を与えた。歴代のMX-5の中でも、軽量で純粋な仕上がりは、運転を楽しめるクルマとしての基礎が整っており、2019年の今日まで改善を重ね続けている。

昨年、マツダは発表当初よりパワーで勝り、回転フィールにも優れた2.0ℓエンジンを英国でリリースしている(日本では1.5ℓのみ)。インテリアや装備の面でもアップデートされ、この30thアニバーサリーの魅力を高めることにもつながっている。オレンジ色のボディが気に入らなくても。

同じくオレンジ色のパイピングが入った、スウェード調アルカンターラ仕上げのレカロシートは素晴らしい。わたしには少々サイドサポートの幅が狭く感じられたが。アルカンターラはシフトノブのゲートカバーやハンドブレーキ、ダッシュボードにも用いられている。エントリーグレードではプラスティックが目立つ特別感のないインテリアだが、30thアニバーサリーには高級感が漂う。

2.0ℓエンジンは、低回転域ではややダルでスポーティさには欠けるが、回転フィールは良質で、4000rpmを超えた当たりから性格が変化。2速や3速では、ホットハッチ並の鋭い加速も味わうことができる。レブリミットは7500rpmに設定され、マニュアル・トランスミッションの変速フィールも心地よい。

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