ブランド史上最小のV6ユニット ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド 試乗

2019.08.09

車重は2626kgに増加も0-100km/hは5.5秒

この車重を考えると、スペックシートの数字はかなり印象的だ。0-100km/hはわずか5.5秒で、最高速度は254km/h。ランボルギーニ・ウルスを脅かすことは難しいにしても、多くのドライバーにとっては、必要充分以上の数字だと思う。

ベンテイガ・ハイブリッドは25kmの距離を電気の力だけで走行可能。気候条件や道路状況によっては、それ以上の距離の走行も可能だろう。近い将来、ローエミッション・ゾーンやゼロエミッション・ゾーンなど、環境規制が一層厳しいエリアが設定されても、そこに備えてバッテリーの残量を運転しながらコントロールすることもできる。ただし、通常のハイブリッドとは異なり、認証上の理由から、エンジンからバッテリーを直接充電することはできないそうだ。

ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド
ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド

実際走らせてみると、このエンジンはベントレーのものではないと感じてしまった。V型6気筒は充分に静かでパワーもある。アクセルペダルを踏み込むと、少し楽しさも味わうことができる。だが回転数を高めていくと、ブランドイメージとは異なる、少し張り詰めた大きなサウンドが響いてくる。ベントレーといえばV8かV12という時代に生きてきたわれわれとしては、そのサウンドに違和感を感じずにはいられない。

ベントレーとしては、V8よりもシリンダー数が少ないエンジンを採用するのは60年ぶりとなる。走行パフォーマンスだけ見れば、大型SUVに期待する以上のものを備えてはいる。しかし、このようなモデルのオーナーにとって、クルマが必要だという以外に、満足できるだけのものを備えているのかは疑問だ。

反面、ガソリンエンジンをオフにして、電気の力だけで交通の流れに合わせて走らせる時のフィーリングは、相当に良い。静寂のままにシームレスな加速を披露する仕草は、まさにベントレー。この上質な味わいを存分に味わえるであろう、2025年までに登場すると約束されている、純EVのベントレーにかなり期待してしまった。

 
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