ブランド史上最小のV6ユニット ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッド 試乗

2019.08.09

モーター走行時はベントレーに相応しい仕草

今回の試乗は短時間で交通量も比較的多いエリアに限られており、ベンテイガ・ハイブリッドの実力をフルに確かめることは難しかった。しかし、その中でも車重がかさみ車高も高いSUV基準で見ると、ハンドリングは良好だといえる。しかも車重は標準モデルよりも増えており、メリットは少ないはずだが、ステアリングフィールは充分に正確で、クルマ全体のレスポンスも運転しやすいリニア感が保たれている。

ベンテイガ・ハイブリッドの価格は13万500ポンド(1774万円)だが、その金額に相応しいインテリアと乗り心地を備えていえることは、通常通り。エンジンが稼働していても、クルージング時の車内は望外に静かで、大人4人が快適に過ごせる空間が広がる。追ってより後席の快適性を高めてたロングホイールベース版も、モデルレンジに追加されるだろう。

ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドのインテリア
ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドのインテリア

もしこれまでのベントレー・ブランドに期待するイメージ通り、アピアランスの風格だけでなく、圧倒的な走行パフォーマンスやパワートレインの存在感も重視するのなら、ハイブリッドは選ばないほうが良いかもしれない。ハイブリッドに搭載されているV6エンジンは、あくまでもクルマを走らせるための道具といった印象。運転した後に記憶に残るような、ブランドに相応しいパワートレインではないといえる。

しかし、ドライビングフィールにはこだわらず、ベントレーを所有したいという向きには興味をそそるのではないだろうか。また、ハイブリッドが生む優れた経済性だけでなく、裕福でありながらも環境にも配慮している、という社会的な見られ方を望むひとにとってはベストグレードとなるはず。

わたしとしては、2.6tもある大柄なSUVが一般市民からエコロジカルな乗り物に見られるとは到底思えない。仮に自身で購入する機会があるのなら、6400ポンド(87万円)を追加で払ってでも、喜んでベンテイガV8を選ぶ。そしてよりパワフルで威風堂々と余裕に満ちたベントレーを楽しむだろう。

ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドのスペック

価格:13万500ポンド(1774万円)
全長:5140mm
全幅:1998mm
全高:1742mm
最高速度:254km/h
0-100km/h加速:5.5秒
燃費:−
CO2排出量:−
乾燥重量:2626kg
パワートレイン:V型6気筒2995ccターボ+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:450ps(システム総合)
最大トルク:71.2kg−m(システム総合)
ギアボックス:8速オートマティック

 
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