熟成感つよく　ただしサイズに要注意

ライバルとは毛色が異なるSUVクーペといえるアウディQ8。カッコよさはもちろんだが、使い勝手も上々。しかも本国デビューは1年ほど前なので、日本導入モデルはすでに熟成された感が強い。

今回の試乗会は長野県の白馬村、北尾根高原にあるグランピングスポット「スノーピーク・フィールドスポット」をベースとして行われた。グランピングのような上質なキャンプ体験はまさにアウディQ8の泥っぽくない洗練された雰囲気と符合していた。

しかも今回、ちょっとした段差のある草地に踏み込む際には、SUVならではの200mmオーバーの地上最低高とクワトロの頼もしさが実感できた。

果たしてアウディQ8は買いなのか？

3列シートは必要ないが、フルサイズのSUVの購入を検討しているという場合、凡百のSUVや既存のSUVクーペよりもスタイリッシュで目新しいQ8が断然お勧めだ。

しかし、Q8のデザインに一目惚れしてしまった！　というひとは少し冷静になって試乗してみる必要があるだろう。というのも日本の道路事情に対してQ8はかなり大きい。サイドミラーを含めた車幅は2190mmにもなるのだ。

今後アウディはQ8を一回り小さくしたようなSUVクーペ（Q6と予想されている）をリリースすると言われているので、ジャストサイズの登場まで待ってみるのもありではないだろうか。

アウディQ8 55 TFSIクワトロ・デビューパッケージ・ラグジュアリーのスペック

価格：1102万円（税込）
全長：4995mm
全幅：1995mm
全高：1690mm
最高速度：−
0-100km/h加速：−
燃費（JC08モード）：10.3km/L
車両重量：2210kg
エンジン：V型6気筒2994ccターボ
最高出力：340ps/5200−6400rpm　
最大トルク：51.0kg−m/1370−4500rpm
ギアボックス：8速オートマティック

画像　「下敷き」同じなのに、こうも違う　全101枚