レアなRRロケット3台 サンビーム・インプ/ルノー8ゴルディーニ/NSUスプリンツ 前編

2019.08.17

英国初のRR量産モデル

ルノー8ゴルディーニは1965年と1966年のツール・ド・コルスでも優勝している。1966年には、2626台が製造された96psのR1134 1100から、8981台が製造された111psのR1135 1300へとアップグレード。1970年の引退までに合わせて11607台が製造され、魅力に溢れた青いレンガは顧客のもとへと渡っている。

1963年に登場したヒルマン・インプは、第2次中東戦争(スエズ危機)による原油不足や自動車メーカー、ルーツ・グループ社のモデルレンジの穴、技術的な遅れに対するマスコミからの批判を交わすことなど、多くの課題に対する答えだった。英国では当時の1.0ℓクラスといえば、BMCミニが独占していたような時代だ。

英国にもかつてリアエンジン・レイアウトのクルマは存在していたが、量産にまで至ったモデルはなかった。コベントリー・クライマックスFWMAの875ccのエンジンをパワーソースにしたインプは、ルーツ・グループ社のテクニカルディレクター、ピーター・ウェアによって設計されたクルマ。ボブ・サワードによるスタイリングは、シボレー・コルベアにも似通っており、クラウス・ルーテが手がけたNSUも同様だが、ヒルマン・インプの方が量産化は早い。

当然ながらというべきか、インプはルーツ・グループ社のバッジ・エンジニアリングを受ける。パフォーマンスを向上させたモデルが登場したのは1965年末。ホモロゲーション獲得のために、1000ヒルマン・ラリー・インプとシンガー・ラリー・シャモアという2台構成で、限定生産された。

 
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