試乗 シトロエンC3エアクロス 新小型SUVの走り/内装/サイズを評価

2019.09.10

直3ターボ+6AT

エンジンはダウンサイジングターボらしい地力が感じられる。

巡航回転数を2000rpm以下に抑えるのはセオリーどおりだが、トルク任せに回転を抑える印象はない。負荷が安定しない状況では早めにダウンシフトあるいはアップシフトを遅らせるように制御され、加速に移行した時の繋がりや伸びやかな加速感の演出が巧み。

シトロエンC3エアクロスSUVシャイン・パッケージ
シトロエンC3エアクロスSUVシャイン・パッケージ

速いというよりもストレスを感じさせないドライバビリティが好ましい。

3気筒にしては振動はもちろん排気パルス感も少ない。4気筒に比べると回転数が低く感じられることもあり、エンジンフィールや静粛性でもストレスが少ない。高級とかプレミアムという類ではなく、人当たりのいい快適性をもたらしている。

初見の試乗なのにすぐに馴染んでしまう。馴染みがいいから強く印象に残る部分もないのだが、走りに関わるすべてがケレン味なくまとまっている。ハンドリング以外も「いい感じに“ふつう”」なのが好印象。余暇も含めた生活を長く共にする要点が分かったクルマである。

「買い」か?

今後の日本市場の動向を考えるとACCとLKAが採用されていないのがちょっと気になるが、その他の安全&運転支援機能は充実しているし、半自動運転型運転支援に関しては次の買い換えにしといて今回はC3エアクロスで、と推せるだけの魅力を備えている。

大前提はC3エアクロスの内外装デザインに惚れられるか。だからといって好きになってしまえば「アバタもエクボ」で乗り越えられるというタイプではない。

助手席を倒せば2.4mの長尺物が収納できる
助手席を倒せば2.4mの長尺物が収納できる

C3エアクロスで好感を持てたのは、これほどキャラの立ったモデルなのに排他的な部分が極めて少ないこと。冒頭での中途半端云々の件もそうなのだが、キャラを立たせても多くのユーザーに優しく易しい現実論でまとまっている。従ってキャラ惚れだけで選んだとしても「アバタもエクボ」的な覚悟は不要である。

 
最新試乗記

人気記事