330psの直6ディーゼル搭載 4代目 メルセデス・ベンツGLE 400dに試乗

2019.09.12

静的質感は高いがボディコントロールで及ばず

一方で乗り心地は期待値ほど良くはない。大きな路面のうねりなどの吸収性は優れているものの、細かな凹凸や目地などを通過すると、しっかりその存在を車内へと伝えてしまう。これが非常に洗練された、ラグジュアリーで快適なSUVだといい切れない最大のマイナスポイントとなっている。

また実は他にも、ダイレクト感に欠けるステアリングフィールと、想像以上に大きいボディロールも気になるポイント。少しペースを速めていくと、自身のコントロールでカーブを抜けていくという感覚が薄くなってしまう。カーブにクルマがぶら下がっている感じとでもいえようか。

メルセデス・ベンツGLE 400d
メルセデス・ベンツGLE 400d

このダイナミクス性能から察するに、Eアクティブ・ボディコントロールがボディロールを上手に制御させる機能だということが推測できる。オプション価格としてはかなり高額となるらしく、英国には未導入となったようだが、GLEの走りがどのように改善されるのか非常に興味が湧くところではある。

400dが他を圧倒するほど優れたクルマではないにしろ、それでも充分に素晴らしい仕上がりを得てはいる。エンジンとインテリアの洗練性はベストといえる内容だ。だが非常に競争の激しいセグメントにおいて、ダイナミクス性能の魅力度が、戦者レベルに留まっている点は残念でならないのだった。

メルセデス・ベンツGLE 400d 4マティックAMGライン(7シーター)のスペック

価格:6万4255ポンド(835万円)
全長:4924mm
全幅:1947mm
全高:1797mm
最高速度:239km/h
0-100km/h加速:7.6秒
燃費:10.3−12.5km/L(WLTP)
CO2排出量:187g/km
乾燥重量:2170kg
パワートレイン:直列6気筒2925ccターボ
使用燃料:軽油
最高出力:330ps/3600−4000rpm
最大トルク:71.2kg-m/1200-3000rpm
ギアボックス:9速オートマティック

 
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