グループBラリーに実在 プジョー504ピックアップ・ラリー復活劇 後編

2019.10.06

100字サマリー

スクエアなプジョー504に、ピックアップトラックが存在したことはご存知でも、1980年代のグループBラリーに出場していたことを覚えている人は殆どいないでしょう。実用車として生まれ、英国でラリー・レプリカとして生まれ変わったトラックは、新たなステージを楽しんでいます。

もくじ

グッドウッドフェスティバル参加を目指す
サイドシルや荷台はイチから作り直し
一風変わったラリーマシンとしての価値
オーナー:アラン・ウェストン

グッドウッドフェスティバル参加を目指す

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

プジョー504ピックアップ・ラリーのレプリカを生み出したアラン・ウェストンは、経緯を振り返る。「アダムはラリーカーのコレクションを持っていて、大切な友人です。様々なラリーイベントで彼のマシンをドライブさせてもらっていたのですが、自分のクルマでも参加できるように、手伝いたと話していました。わたしにはグループBマシンを所有する余裕もなく、そこで生まれたアイディアがこのピックアップだったのです」

「彼の力を借りて、一緒にクルマを仕上げました。そして、他の人とは違うマシンが生まれたのです。作業中、われわれが手掛けているプジョーのことを話すと、みんな信じられないような反応でした」 ベースとなったクルマはeBayで、現物を見ずに購入した。コンディションは相当に悪いものだったそうだ。

プジョー504ピックアップ・ラリー
プジョー504ピックアップ・ラリー

ウェストンが自虐的ジョークで話す。「いくつか部品を外すと、状態がいかに酷いのかすぐに分かりました。サイドシルもリアのフロアもなく、シャシーもサビで欠損していました。最も状態の良かったところはエンジンルーム。ディーゼルエンジンはオイル漏れが酷く、そのオイルがサビから守ってくれていたんです」

そこからリビルドは、4カ月の目標でスタートした。テレビの企画があったわけではなく、ウェストンが自動車イベント、グッドウッド・フェスティバルの主催者へプジョー504ピックアップの件で手紙を出していたから。ラリーステージで走らせて欲しいと前向きな返事をもらっていたたのだ。

 
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