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レス・イズ・モアは通じない ポルシェ・カイエン・クーペ エントリーモデルに試乗

2019.10.07

大型SUVでは最も運転を楽しめる1台

インテリアは、標準のカイエンと変わらない上質で完璧なデザインと仕立てが施されている。定員は4名が標準で、アームレストと小物入れ、カップホルダーが一体になったコンソールでリアシートは左右が分断されている。3名がけのベンチシートは無料オプション。

シートの着座位置を30mm低くすることで20mm低くなったルーフラインに対応し、後部座席にも大人が座れる。ラゲッジスペースは16%狭くなっており、まだ充分な大きさはあるとはいえ、愛犬にとっては望ましい変化ではないだろう。

ポルシェ・カイエン・クーペ
ポルシェ・カイエン・クーペ

「PASM」と呼ばれるアダプティブダンパーは標準装備となったほか、今回の試乗車には1600ポンド(21万円)の3チャンバー式エアサスペンションも装備されていた。カイエン・クーペは通常のカイエンと変わらない、高速域での滑らかな乗り心地と落ち着きを備えている。大型SUVの中では、最も運転の楽しめるクルマのひとつだ。

ステアリングの操作感もナーバスすぎず、重み付けも自然。見かけ以上にカイエンを機敏に操れる。ボディの姿勢制御も引き締まっており、進路変更も軽快。多くの大型SUVよりも、コーナーへの進入時に減速を迫られることがない。

ポルシェの技術力を持ってしても物理の法則に逆らうことは難しいが、走行性能はとても優れている。標準のカイエンよりも車重は45kg増えているが、知覚することも殆どない。だが、カイエンよりも優れているとは断言しにくい。

 
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