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レス・イズ・モアは通じない ポルシェ・カイエン・クーペ エントリーモデルに試乗

2019.10.07

ポルシェらしくない部分もちらほら

まずは乗り心地。試乗車には2500ポンド(33万円)模するオプションの22インチホイールを履いていたことが理由と思われる。高速域ではエアサスペンションの助けもあって、ラグジュアリーSUVらしい静かで落ち着いた走りを味わわせてくれる。

一方で市街地や低速を強いられるタイトなコーナーでは、想像以上に頭が揺さぶられる振動が伝わってくる。ロードノイズも、路面状態によってはうるさい。恐らくホイールをインチダウンすれば、これらは解決できるだろう。もうひとつは、クーペの本質的な不満を良くするにはSモデルへアップグレードが必要だから。

ポルシェ・カイエン・クーペ
ポルシェ・カイエン・クーペ

6万2129ポンド(826万円)のエントリーグレードには、6000ポンド(79万円)安い標準のカイエンと同じ3.0LのV6ターボが搭載されている。最高出力は334psもあり、かなり力強い。カタログスペックでは0-100km/h加速は6.0秒と、大きく重いSUVとしては良好といえる数字だ。

だがポルシェというエンブレムを掲げたクルマとして、背中を押されるような心地よい加速感と、個性的なサウンドを期待するはず。それがクーペには備わっていないのだ。

大きなボディのガソリンエンジン車だから、燃費は様々な走行条件を平均しても8.8km/L程度に留まる。結果としてディーゼルエンジンの魅力が増して見えるはず。エンジンノイズも目立たず、同程度に速くより安楽で、燃費も3.5km/L程は良好だ。

 
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