[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

長期テスト トヨタ・カローラ(1) 世界で最も売れるクルマに興奮はあるか

2019.10.19

100字サマリー

新しく生まれ変わったトヨタ・カローラ。競争の激しいファミリーカーの中で、どれほど優れた内容を備えているのでしょうか。日本ではカローラ・スポーツと呼ばれるハッチバックを、時間を掛けて英国編集部が検証します。

もくじ

初回:興奮するトヨタ・カローラ
180psの2.0Lエンジン版をチョイス
理想的なファミリーカーの予感
セカンド・オピニオン
テスト車について

初回:興奮するトヨタ・カローラ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
正直に書くと、新しいトヨタ・カローラ・スポーツの鍵を受け取ったばかりだが、かなり気分が上がっている。今までのカローラなら少し考えにくいことだ。世界で一番売れているモデルだからというわけではない。いや、だからこそ興奮するともいえる。

カローラはこれまでも、常に安全で信頼が置ける、平均より少し上のクルマだった。以前から高性能バージョンが存在し、ツーリングカーや世界ラリー選手権(WRC)などでは優れた成績を収めてきた。ごく一般的な仕様の場合、特に競争力を掻き立てられるクルマではないけれど。

トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド
トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド

自動車史に残るモデルでもある。今年のはじめ、AUTOCARのアワードとして、「アイコンの中のアイコン」にカローラが該当すると主張した。しかし予想通り、一般投票での支持は得られなかった。知名度は高いカローラだが、どこにでもあるクルマに過ぎない面もあるからだろう。

カローラは英国では2006年に姿を消し、オーリスというクルマに入れ替わった。だが歴史ある名前を失わせたわりに、オーリスが大きな注目を集めることはなかった。

そんなカローラが戻ってきた。今回の反応はオーリスの時とは明らかに違う。新しいカローラは見た目からしてナイスだからだ。ちなみに英国では発売前にカローラへと改められるまで、オーリスと告知されていた。

スタイリッシュでドラマチックなエクステリアデザイン。内側には最新の技術が豊富に投入されている。瀕死状態だったカローラという名前をつけた、斬新なファミリー・ハッチバックというだけでなく、実態を備えたクルマだといい切れるだろうか。それを数ヶ月掛けて確かめたい。

 
最新試乗記