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斬新すぎたデザイン 3代目ビュイック・リビエラ ハリウッドの名脇役 後編

2019.10.20

100字サマリー

最先端のデザインを備え、フルサイズの「アメ車」として銀幕の脇役にも選ばれた3代目ビュイック・リビエラ。斬新すぎたボディが災いして人気は低迷し、1971年から1973年の短命で4代目へと交代しました。そんな1台を振り返ります。

もくじ

市場の人気は得られなかった3代目
7456ccのビッグブロックV8に3速AT
価値が再認識されつつある3代目
歴代のビュイック・リビエラ
ビュイック・リビエラ(1971年〜1973年)のスペック

市場の人気は得られなかった3代目

text:Alstair Clements(アラステア・クレメンツ)
photo:Will Williams (ウィル・ウイリアムズ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
大胆なエクステリアデザインを得た3代目ビュイック・リビエラは、市場の人気が得られなかった。フロント・サスペンションはダブルウイッシュボーン式となり、コーナリング性能が向上。マスメディアの反応も悪くはなかったが、1971年のリビエラの販売台数は3万3810台と低迷する。

自動車雑誌のロードテスト誌には、「直線性能を残したまま、ハンドリングも宝石のように美しい。新しいリビエラのエンスージャストへの訴求力も高い」 と評価している。一方で鋭利なテールエンドのデザインには「リビエラのオーナーになったら、致命的な武器にもなることに注意してほしい」 と付け加えている。

3代目ビュイック・リビエラ
3代目ビュイック・リビエラ

ビュイックのモデルレンジの中で頂点となるクルマらしく、リビエラは非常に優れた装備を備えていた。モノコックではなく、シャシーの上にボディが架装されていたが、ACスパークプラグ部門が開発した、マックス・トラックと呼ばれるシステムは注目に値する。

現在のトラクションコントロール・システムの先駆けで、小型コンピューターとセンサーで前輪と後輪との回転速度の差を検出し、ホイールスピンを検出する機能。また1972年に追加された、リアデッキのルーバーを通じて自然換気を行う「フルフロー」も賢い機能といえる。

今回のリビエラも1972年式なので、まれにリアのルーバーから排気ガスが流れ込むことがある。巨大な格子状のグリルと、巨大なバンパーの先端にゴムモールが付いていることも特徴。

 
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