マクラーレン歴代ハイパーカー比較試乗 F1 vs P1 vs セナ 前編

2019.11.02

ブレーキには不満 「ハイパーカー」登場

それでも、決してF1を振り回すようなマネをしたいとは思わないが、それはこのクルマの価値が理由ではない。

F1とは、自らが設定したレベルを超えてドライバーがハードな走りを試してみても、決して見事な反応を返したりはしないのだ。そして、そんな一面を垣間見ること無く、このクルマのコクピットを後にすることに安堵していた。

限界付近でのP1はF1をはるかに凌ぐパフォーマンスを見せる。
限界付近でのP1はF1をはるかに凌ぐパフォーマンスを見せる。

だが、このクルマのブレーキに触れない訳にはいかないだろう。現代の基準と、こうしたパフォーマンスを備えたモデルに対するものとしては、正直言ってまったく役不足だ。

では、F1のあとであればP1はどんな風に感じられるだろう? 

スペック上ではF1に敵うところは余りないように見える。

このクルマは素晴らしい自然吸気V12ではなく、比較的小排気量なV8ターボエンジンを積んで、ギアボックスの操作もレバーではなくパドルで行う。

乗員はわずか2名であり、ラゲッジスペースも限られている。そして、ハイブリッドシステムによりこのクルマのパワーはF1をはるかに凌ぐ916psに達する一方、ハイブリッドのお陰で車重はF1よりも300kg余りも重い。

だが、P1がラ・フェラーリとポルシェ918とともに登場した時、ハイブリッドシステムは注目の存在だった。だからこそ、こうしたモデルのために、F1現役当時には決して目にすることのなかった、「ハイパーカー」という新たなカテゴリーが創り出されることとなったのだ。

 
最新試乗記

人気記事