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グッドウッドのコースに帰郷 オースチン・ヒーレー100 明かされた歴史 後編

2019.11.02

100字サマリー

巡り合わせでレストアを担当したオースチン・ヒーレー100。調べていくと、個人としては初めてグッドウッド・サーキットを戦った歴史的なクルマであることが判明。そして2019年、グッドウッドで見事な復帰を果たしました。

もくじ

1周間前に塗り上がったボディ
当時の記憶を残したカタチでのレストア
当時の様子を感じ取れる車内
故郷に戻ったヒーレー100の活発な走り

1周間前に塗り上がったボディ

text:Greg Macleman(グレッグ・マクレマン)
photo:James Mann (ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
クラシックカーの専門店を営むビル・ロールズがレストアを手掛けたオースチン・ヒーレー100。グッドウッド・サーキットの名物でもある、屋根に「Super Shell」と記された建物の前を、ロードスターが勢いよくダッシュする。

印象的なライトブルーのボディは、ロンドンモーターショーでのクルマをイメージしたもの。見るからに真新しい雰囲気を漂わせるが、塗装の仕上げはこの取材の1周間前に終了したばかりだという。

オースチン・ヒーレー100
オースチン・ヒーレー100

1954年当時を模した45番の丸いゼッケンステッカーは、貼られてから1日も経っていない。ビル・ロールズの息子、ジャック・ロールズは「ナンバープレートの位置も同じにしてあります。フロントのナンバーはビスで直接ボディに取り付けました」 と話す。できるだけ忠実に復元することを目指したという。

1954年10月にシェールは、100Sを購入するためにヒーレー100を売却。当時のクルマの説明には、高圧縮ピストンを含む、「フル・ル・マン・キット」が組み付けてあると記してあったそうだ。このヒーレーは、100Mにも用いられていた公式の高性能パーツを装備したクルマの可能性を示していた。

DNH828に取り付けられたキットの内容は、長いインテークマニホールドと大きなSUキャブレターに、ハイカム。インテークマニホールドは今もそのまま付いている。「クルマの前方にはクロスブレースバーが付いているのですが、良く見ると変形しています」 と匿名のオーナーが話す。

「エンジン本体は降ろさずに、カムシャフトだけを交換したのですが、少しエンジンを持ち上げた時にブレースに当てて曲げたようです。レストアされた他のヒーレーは、どれも真っ直ぐなのに」

 
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