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グッドウッドのコースに帰郷 オースチン・ヒーレー100 明かされた歴史 後編

2019.11.02

当時の記憶を残したカタチでのレストア

通常グリーンに塗られるべきエンジンブロックだが、オーナーが同じく所有するシャシーナンバーが10番若いクルマと同様に、赤色に塗られていたという。「恐らく、赤に塗られたオースチンのエンジンのストックを利用して、初期のクルマは組み立てられたのではないかと思います」

明確な証拠がないため、ビル・ロールズは一般的なグリーンで塗装した。「詳しい情報がわかれば、またその時に改めようと思います。(高性能キットの)部品はセミ・ワークス状態として、このヒーレーでテストされたのでしょう」 ビルが話す。

オースチン・ヒーレー100
オースチン・ヒーレー100

両親がディーラーを営んでいたことでメーカーとの強いつながりがあり、シェールは「フル・ル・マン・キット」を一足先に手に入れられたのかもしれない。特にレースに参加する意思が強かったことも影響しているだろう。

コクピットは質素だが、仕上げ自体の質感は高い。2ピースに分かれているダッシュボードにはメーターが綺麗に並ぶ。ちなみに、後にダッシュボードはプレス成形の1ピースに変更された。基本的にはオリジナルのままで、経年を感じさせる。

「可能な限りレストアでは当時の状態や記憶を大切にしようと考えました。かつて、初めてのオーナーのシェールが眺めていたメーターと同じものだという事実が気に入っています」 だが、ロールズもオーナーも、オリジナルを保つためにすべてを犠牲にする考えは持っていない。

 
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