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グッドウッドのコースに帰郷 オースチン・ヒーレー100 明かされた歴史 後編

2019.11.02

当時の様子を感じ取れる車内

「ホイールは当時のままではありません。オリジナルは48スポークですが、強度が足りないので60スポークのものに変えてあります。スペアタイヤのホイールはオリジナルですが」 一方で細部へのこだわりは驚くほど念入りだ。

フロントガラスのガイドピンは、クロームメッキされたスチール製ではなく、アルミ製。ダッシュボードには、シェールの両親が営んでいたディーラー「S&Wモータス」のバッジが貼ってある。「同じバッジがシェールの100Sにも取り付けられていました」 とオーナーが説明する。

オースチン・ヒーレー100
オースチン・ヒーレー100

「現存していたのはヒーレー博物館にあるものだけで、電話で確認して大きさを測ってもらいました。それからバーミンガムの会社でバッジを2枚複製しました。ダッシュボードの裏側には、バッジを固定する場所の目印を確認できますよ」

復元したてのエンジンは、スターターモーターが回転した瞬間に目覚める。グッドウッド・サーキットのパドックは、ヒーレー製4気筒エンジンの轟音で満たされる。65年ぶりにグッドウッドに戻ってきたヒーレー100。大きなステアリングホイールを握ると、当時の様相がつぶさに感じ取れる。

パドックをゆっくり走らせる中で、繊細なクラッチとややぎこちないシフトノブの扱いを体で覚える。コースに出てヒーレーを加速させると、高圧縮比のエンジンはスムーズさを増していく。初期モデルらしくトランスミッションはオースティン・アトランティック製の3速マニュアル。本来は4速だが、1速目が潰してある。

 
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