ロードテスト ルノー・メガーヌRS ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2019.11.02 11:50  更新 : 2021.03.05 21:34

内装 ★★★★★★★☆☆☆

リアの薄くなったガラス越しにのぞき込めば、2列目スペースから人間が座るベンチが取り払われているとすぐに気づくだろう。歴代モデルと同じく、トロフィーRは2シーターだ。

後席に代わり、そこはオプションのカーボンホイールの置き場となっている。そこにはサベルトのセーフティネットがラチェット式ベルトで、鮮やかな赤のストラットブレースに取り付けられ、キャビンと荷室を区切っている。

後席はなく、そこにはタイヤが4本積める。サーキットランには便利だ。
後席はなく、そこにはタイヤが4本積める。サーキットランには便利だ。    LUC LACEY

フロントは毎度のことだが、もっとビジネスライクな空間。構造はおおむね、スタンダードなメガーヌRSと変わりなく、表面の大部分は硬軟あるが見た目のダルいプラスティックで覆われている。赤いステッチやシルバーのトリムに加え、カーボン調のパーツはパフォーマンスカー的な雰囲気を醸している。しかし、ホンダシビック・タイプRが絶対的に見せるそれには及ばない。

軽量なサベルトのフルバケットシートをはじめ、センターコンソールのリッドやステアリングホイールにはアルカンターラが張られる。オプションでは6点ハーネスも用意されるが、テスト車には一般的な巻き取り式3点シートベルトしか付いていなかった。

サーキット志向のマシンとはいえ、荷室容量は355Lと十分なサイズが確保され、大きなスーツケース2つは呑み込む。このクルマの性格からすれば、走行会などの際に、トロリージャッキ2台、タイヤウォーマー、パドックで使うテントとホットウォーターディスペンサーあたりを積むことになるかもしれない。

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