ブーストアップで292ps アルピーヌA110 S シリアスが良いとも限らない

2019.11.04

ブーストアップで40ps増しの292psを獲得

アルピーヌのオーナーは、このクルマが備える「レス・イズ・モア(少ない方が素晴らしい)」という哲学に共感してドライブしていることの裏付けにもなる。反面、一般道とサーキットでA110Sを試乗した筆者としては、多くのオーナーが内心感じていることに同意できるとも感じた。

A110 Sは明らかに通常のA110より速く、正確な操縦性を叶えている。サーキットでの周回速度も高い。走行性能を拡張したことで、従来のA110がカバーできていなかった領域まで補うことに成功している。でも、わたしが「S」を選ぶかどうかは別だ。

アルピーヌA110 S
アルピーヌA110 S

Sを要約すると、ターボブーストを上げ、車重を軽くし、サスペンション構造を鍛え直したモデル。車重は通常オプションとなる軽量な18インチの鍛造ホイールと、カーボンファイバー製のルーフパネルによって7kgダイエット。

ただし、どちらのパーツも標準モデルでも選択ができるから、最も軽量なA110はエントリーグレードのピュアということにはなる。

1.8Lの4気筒ターボエンジンは、40ps増しの292psを獲得。最大トルクは、トランスミッションの許容値の都合で32.5kg-mと変わりないが、発生回転数は広げられている。加速性能は1kmダッシュで0.5秒短縮しているとはいえ、0-100km/h加速でのカットは0.1秒だけ。最高速度も10km/h増えた程度。

改良を受けたサスペンションは、車高を4mmダウン。スプリングレードは50%のプラスで、アンチロールバーの剛性は倍になっている。ダンパーの減衰力も見直され、タイヤ幅は10mm広げられている。ブレーキも前後に直径320mmのディスクを採用し、力強い制動力も得ている。

 
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