[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

コンパクト・トリオ 英国メーカーの考えた未来 A40とアングリア、ヘラルド 後編

2019.11.09

100字サマリー

1960年代が始まる直前、トライアンフとBMC、フォードは次世代を見据えた新しいコンパクト・ファミリーサルーンを生み出しました。かわいらしいデザインは当時の人気を得ましたが、今も一部の人を魅了する力があるようです。

もくじ

ヴィテスやスピットファイアにも積まれたエンジン
英国フォードの新しい風
最もエキサイティングなスモールカー
自動車と社会の発展を予見したトリオ
英国コンパクト・トリオのスペック

ヴィテスやスピットファイアにも積まれたエンジン

text:Andrew Robrts(アンドリュー・ロバーツ)
photo:John Bradshaw(ジョン・ブラッドショー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
トライアンフ・ヘラルド・クーペにはツイン・キャブレターがおごられ、サルーンも新しく整備された高速道路に対応するべく、最高速度は114km/hまで出せた。だが実際は街なかや地方道を走らせる方が性に合っていた。回転半径3.8mという小回りの良さも、市街地向きだ。

1960年になると、レイランド・コーポレーションによってスタンダード・トライアンフ社は買収される。だが1961年型のヘラルド1200に向けて、改良版の開発予算は付いた。「パフォーマンスの違いは、比較すれば、という程度のものです」 と説明するバーグマン。

トライアンフ・ヘラルド948
トライアンフ・ヘラルド948

「わたしのヘラルドのエンジンはリビルトしてあるので、かなりパワフルです。948はヘラルド・ファミリーの元祖で、過去のクルマとのつながりも感じられるので気に入っています。デザインは1950年代的。一張羅のスマートなスーツを纏いながら、緊縮時代に足を踏み入れた感じもします」

エンジンサウンドから、ヘラルド948のルーツを知ることができる。控えめなトライアンフのエンジンは、ヴィテスやスピットファイア、GT6にも搭載されたもの。白い盤面のスピードメーターがおしゃれだけれど。

ヘラルドとA40がコスト重視のイタリアン・デザインをまとったクルマなら、フォード・アングリアは、ハリウッドとブリティッシュ・ロックの魅力的なフュージョン、といったところだろうか。

 
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