今あらためて試乗 トヨタMR2(SW20) 生産終了から20年、もう一度注目すべき理由

2019.11.17

良く加速し、良く曲がる、けど……

ミドシップ・レイアウトは駆動輪であるリアに最大のトラクションが掛かり、一方フロントタイヤはエンジン等の重量物の影響を受けずコーナリングに専念できる。つまり良く加速し、よく曲がるのだが、ある程度のペースまでは「クルマが勝手に上手く走ってくれる感じ」が強い。

それに満足せずペースを上げていくと、ドライビングの難易度が増していく。特にパワー曲線が急カーブを描いて上昇するターボ・エンジンの場合、ドライビングの難しさ(奥深さでもある)がさらに増す。

大型のエアバッグのステアリングが時代を感じさせるコクピット。この写真では隠れているが、スピードメーターとレブカウンターの間にブースト計が備わる。サイドブレーキは引きやすい位置にあり操作感も軽い。
大型のエアバッグのステアリングが時代を感じさせるコクピット。この写真では隠れているが、スピードメーターとレブカウンターの間にブースト計が備わる。サイドブレーキは引きやすい位置にあり操作感も軽い。

ところがMR2の3S-GTEエンジンはリッターあたり122.5psという高出力ながら、さすがは大トヨタ製(開発はヤマハ)だけあって妙なクセがない。低回転からある程度のトルクが感じられるので「公道レベル」のペースではおおよそ神経質な感じがしない。

最小限のパワーアシストを受けるステアリングの感触も適度に重みがあって上質で、安心してドライブできる。

2代目MR2を現代のスポーツカーと比べれば「先進装備」には大きな差があるが、スポーツドライビングという点では全く遜色がない。というよりむしろ1200kg台という軽い車重によって現代のスポーツカーよりはるかに身のこなしが軽い。

「次のクルマが見つからない」というオーナーのコメントにも納得がいく。

 
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