ロードテスト マツダ3 ★★★★★★★★☆☆

2019.11.23

走り ★★★★★★★☆☆☆

技術的な先進性を考慮すると、スカイアクティブXエンジンは、サウンドもフィールも日常使いする中では普通だ。アイドリングや低回転域での加速時には、かすかながら粗いディーゼルのような音のざらつきがあるが、6500rpmのレブリミットへ向かうにつれてやや粗い4気筒の唸りにかき消されてしまう。

しかし、いっぽうでそれは典型的な自然吸気エンジンらしく回る。たしかにパイオニア的な技術を持ったエンジンかもしれないが、それを感じさせることはない。

技術的には斬新なエンジンで、洗練度があまりにも高く、インパクトに欠けるとさえ思えてしまう。
技術的には斬新なエンジンで、洗練度があまりにも高く、インパクトに欠けるとさえ思えてしまう。    LUC LACEY

ピークトルクは、自然吸気ガソリンエンジンとしては低い3000rpmから発生するが、ストールすることなく素早いスタートを切るならエンジンをかなり回さなくてはならない。そして、エネルギッシュに走るには、かなりハードにエンジンを働かせる必要がある。

加速はまちがいなくリニアで、スロットルレスポンスも良好。しかし、回転が上がっても、高回転での活気はあまりない。低回転からフルパワーで引っ張ると、3000rpmと5000rpmで多少は勢いが増すが、その後すぐに頭打ち感を覚え、スポーティさはほとんどない。

計測データもそれを物語る。0-97km/h加速タイムは9.1秒で、182psの1.5Lエコブーストを積むフォーカスの8.9秒にも、もっとパワーのないゴルフ1.5TSIエヴォの8.8秒にも敵わない。

しかしながら、ターボのライバルに大きく水を開けられるのは固定ギアでのパフォーマンスだ。4速での48-113km/h加速は14.2秒で、対するフォーカスは11.4秒、ゴルフは12.0秒だった。

それでも、マツダはおおむねよくできたMTによって失地を回復する。シフトのクオリティは、クルマに優しいコンディションではポジティブでメカニカルさがすばらしいが、操作を急ぐとややアキュラシーが損なわれる。

 
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