ロードテスト フォルクスワーゲン・グランドカリフォルニア ★★★★★★★☆☆☆

2020.01.11

内装 ★★★★★★★☆☆☆

外開きの大きなスライドドアを備えるため、グランドカリフォルニアの乗降性は優れている。しかも、ドアを開くと自動展開する電動ステップが、さらに乗り降りしやすくしてくれる。

車内へ足を踏み入れてみると、驚くほど広いというわけではない。それにはしかるべき理由があるわけだが、そこに納得できるかは、公衆トイレで事足りるかどうかによるところが大きいだろう。

シャワーとトイレを備えたウェットルームが、大きなスペースを占有している。
シャワーとトイレを備えたウェットルームが、大きなスペースを占有している。

乗り込んだ目の前にあるのは、ふたり掛けのベンチシートと小さなテーブル。回転式のフロントシートも使えば、4人で過ごせるダイニングスペースとなる。

しかし、そこから後方へ目を向けると、簡易キッチンが空間を圧迫している。2口のコンロとシンク、調理台と冷蔵庫を収めたコンパートメントだ。

さらに、その向かい側でスペースを占有しているのがシャワーとトイレを備えたウェットルームである。これまでのカリフォルニアにはなかったそれは、そうした設備を使うためキャンプ場に泊まる必要をなくし、より遠くの目的地を自由に選ぶことを可能にする。

とはいえそのサイズは、バスルームというよりはトイレに毛が生えた程度。もっとも、車内の広さを考えたら、これ以上大きくしたいとは思わないのではないだろうか。

それでも、巧みなレイアウトにより使いやすい。シャワーなどの給水用タンクは110L、排水用のタンクは90Lの容量がある。

車内後部のベッドは、横置き方向に配置される。快適で、大人ふたりがゆったり寝られるサイズだ。使わない時にもっとたやすくたためれば、スペースをより効率的に使えるかもしれない。

いっぽう、ルーフ上にあるオプションのベッドは、楽に引き出せて、すっきり仕舞うこともできる。ただし、小柄な大人ひとりか、子供ふたりがせいぜいの広さしかない。

スライドドアからもアクセスできる前席は、広々としている。快適性は高く、収納スペースにも満足。白い壁に豪華なアンビエント ライトの帯が走る背後の生活区画に比べれば質感は見劣りするが、気落ちさせられるほどではない。

計器類や操作系、トリップコンピューターやインフォテイメントシステム、いずれをとってもわかりやすい。しかも機能的で、なにより使いやすい。

小さな子供がいる家族なら、チャイルドシートが使えるか気になるだろう。ベンチシートに設置することはできるのだが、比較的せまいので、大ぶりなものをふたつ並べて取り付けるとギュウギュウ詰めになってしまう。

 
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