【偉業と思えるほど高い完成度】ACシュニッツァー ACS5 BMW M5ベースの720ps

2020.01.13

偉業と思えるほど高いACS5の完成度

価格は13万ポンド(1846万円)。おそらく10人中9人は、アルピナB5ビターボ・プラスを選ぶだろう。あるいはM5コンペティションを選んで、好みの内容で仕上げることもできる。乗り心地は滑らかで、見た目も控え目だし扱いやすい。

それに一般道では、スペックシートの数字が更新されているACS5スポーツと同じくらいに、M5コンペティションやアルピナB5ビターボも速い。

ACシュニッツァー ACS5スポーツ
ACシュニッツァー ACS5スポーツ

一方でACS5スポーツは独自の立ち位置を、明確に確立している。速度や道を問わず、ドライビング体験はより濃密。目を引く大径ホイールを履いていながら、路面とのコネクションは歓迎するほどに高い。上下動を巧みに抑制し、低速域での乗り心地も良い。

これらは、数少ないBMW M5の弱点を改善している。ずば抜けたパフォーマンスを備えていながら、背の高めの大型サルーンという物理的法則から逃れられない、という事実だ。

ACシュニッツァー ACS5スポーツの完成度は偉業と思えるほどに高い。1年中運転を楽しみ、時にはサーキットで熱くなりたい、というドライバーにはうってつけといえる。

筆者が選ぶなら、エンジンには手を付けずに、KW製のサスペンションと大き過ぎないホイールを選ぶだろう。ACシュニッツァーを指名するドライバーとしては控え目かもしれない。だが、充分に速く、利便性の高いモンスターができあがるはず。

ACシュニッツァー ACS5スポーツのスペック

価格:12万8571ポンド(1825万円)
全長:4965mm(標準BMW M5)
全幅:1905mm(標準BMW M5)
全高:1480mm(標準BMW M5)
最高速度:305km/h(リミッター)
0-100km/h加速:3.3秒(予想)
燃費:約9.2km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:1865kg
パワートレイン:V型8気筒4395ccツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:720ps/6000rpm
最大トルク:86.5kg-m/1800-2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

 
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