ロードテスト ランドローバー・ディスカバリー・スポーツ ★★★★★★★☆☆☆

2020.01.18

100字サマリー

大幅な改良を受けたディスカバリー・スポーツをテストします。エクステリアだけでなく、駆動系やシャシーに至るまで改修されましたが、動力性能や経済性はいまひとつ。しかし、ランドローバーらしさは健在です。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
内装 ★★★★★★★★★☆
走り ★★★★★★★☆☆☆
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★★★☆
快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆
購入と維持
スペック
結論 ★★★★★★★★☆☆

はじめに

ジャガー・ランドローバー(JLR)は、このところ問題を抱えている。国外では、2018年の中国市場で販売が急落。同時に英国内ではディーゼルバッシングが続き、さらには先行き不透明なブレグジットが追い討ちをかける。まさに踏んだり蹴ったりだ。

こうした不運に加え、資産価値の評価額が31億ポンド(約4340億円)も下落した。結果として、この由緒ある英国メーカーは、36億ポンド(約5040億円)もの損失を、前会計年度で計上した。


救いがあるとすれば、この数か月で事態が上向きはじめているということ。わずかながらだが。25億ポンド(約3500億円)を投資し、チェンジ&アクセラレートすなわち変革と加速と銘打った事業再生プランが策定されたのだ。

中国での販売も多少ながら回復の兆しを見せている。2019年の第2四半期、課税前利益は1億5600万ポンドの黒字となった。たしかに、それはポジティブなニュースだ。

しかし、コベントリーの首脳陣から、先の評価下落のショックを完全に払拭したとは言えそうにもない。

そんな波乱の中で登場したのが、今回のテスト物件だ。ランドローバーにおけるディスカバリー・スポーツの役割の重要性は、決して低くない。

2014年にフリーランダーの後を受けて以来、その7座のファミリー向けSUVはすぐにブランドのベストセラーとなり、成功を牽引する存在となった。

2017年には、販売台数が12万6078台にも達した。これは、ランドローバーの71年の歴史において、単一モデルの年間販売台数としては最高記録だ。

ところが、2018年にはこの数字が26%もダウン。しかしこれは、発売が間近となった新型への、ユーザーの期待の表れだといっていいだろう。

これはモデルライフ中盤でのマイナーチェンジだが、シャシーの改良や新たなテクノロジーの導入、マイルドハイブリッドの採用など大幅な改修を実施。競争力を向上し、延命を図るものだ。

もし、これが販売台数低下に歯止めをかけ、ブランド復権に寄与するものであるなら、それこそJLRは現状に満足せず、さらなる発展を遂げようとしていることの証である。

 
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