【ルノー製ターボマシンの代名詞】5ターボ2と5ゴルディーニ・ターボ 後編

2020.01.19

番外編:サーキットも走ったラリーマシン

ヨーロッパ・カップでサーキットを走ったルノー5ターボは、162psの量産モデルと大きな違いはなかった。ドアの内張りも残された、シングルメイクレーシング・カーだ。現代のルノー・クリオ・カップカーとはかなり異なる。

フランスのサルト・サーキットを駆け回るルノー5ターボ。前座として開かれたレースは、本番のレースより陽炎が立ち上ったかもしれない。ラ・フェルテ・ゴシェ・サーキットで数周走っただけで、我慢できないほど熱くなったことを考えれば良くわかる。

ヨーロッパ・カップ仕様のルノー5ターボ
ヨーロッパ・カップ仕様のルノー5ターボ

リアタイヤは常に前へと出たがる。前輪の向こうに広がる視界は良好。充分に温まりきらないタイヤは滑りやすい。縁石の上にタイヤを載せる瞬間に、幸福を感じてしまう。

少し滑ってダートに踏み込むと、世界ラリー選手権で戦ったグループBマシンを想起した。ターボのブースト計がくるりと向きを変えれば、289psが放たれる。

すべてが増幅器に掛けられたようだ。ターボラグを減らすために回転数を高く保てば、クルマはひたすら速く進み続ける。車内は暑く、オーブンの中にいるのではと思うほど。この状況で、アフリカのラリーステージで戦っていたことを想像すると、気が遠くなった。

更にマキシだったら、どんな体験だったのだろうか。

 
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