【欧州でも通用するEV】ニオES6プレミア・エディション 中国の新ブランド

2020.01.20

回生ブレーキ・ソフトウエアは要改善

最も長いストレートでは130km/hに届き、そこから速度はさらに伸びそうな印象。広くはない試乗コース上では最高速度の199km/hは出せなかった。ニオによれば、スポーツカーではないES6のラップタイムは、BMW M4に4秒遅れるだけだという。

グリップレベルは充分に高いものの、ハンドリングバランスは明確に前輪駆動のスタイル。最も活発なドライビングモードを選択しても、スタビリティコントロールが介入し、テールスライドは発生しない。そのかわり、高いコーナリングスピードで走ることも難しくはない。

ニオES6プレミア・エディション
ニオES6プレミア・エディション

2周ほど本気でサーキットを走らせると、パワートレインはオーバーヒート気味になった。この状態では回生ブレーキの強さに制限がかかり、出力も抑制される。穏やかに1周すれば充分に冷え、もう一度サーキットアタックに挑めるようだ。

ブレーキは運動性能で残念な部分。ハード面はブレンボ製を採用し、サーキット走行にも充分に対応できる。だがボッシュ製のソフトウエアは、ブレーキペダルを強く踏むと緊急ブレーキだと判断するeブースト機能が搭載され、意図しない過剰な制動力が立ち上がる。サーキットでは、スムーズな走りの足かせとなっていた。

車両開発のディレクター、ダニーロ・テオバルディによれば、今後スムーズな制御に改善していくという。

ニオES6は、クルマとして静止状態の質感も高い。車内は広く、インテリアデザインの仕上がりも良い。一部に安価な素材が使われていることは確かだが、目を凝らして探さなければ気にならないだろう。

インフォテイメント・システム用モニターは11.3インチと大きく、グラフィックも高精細。組み立て品質も、テスラ水準に届いている。

 
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