【伝説のミウラがアルプスへ】ランボルギーニ・ミウラP400 ミニミニ大作戦 前編

2020.02.16

映画と同じルートを同じミウラで

モルッツィはランボルギーニで40年近く働いた。1966年7月から、2004年の7月まで。ミウラに乗るのは相当に久しぶりとのことで、走り始めは慎重。トランスミッションはまだ温まらず、ダブルクラッチで変速しながら道に慣れていく。

油温が高まると同時に、モルッツィも熱くなる。峠を登るに連れ、回転数も高くなっていく。「記憶にある通りのサウンドですね」 ミウラが歌い始めると、笑顔が溢れる。アクセルを戻すと、破裂音の後にマフラーがぐずる。

映画「ミニミニ大作戦」の中でクラッシュしたランボルギーニ・ミウラP400
映画「ミニミニ大作戦」の中でクラッシュしたランボルギーニ・ミウラP400

ウインターバケーション用の施設は休眠中。映画のようなランドマーク、モンブランが視界に入ってくる。素晴らしい景色に、最高のクルマが加わる。なめらかにカーブを描くボンネットの峰に、前方の山々が写り込む。

自然の景観には大きな変化はないようだが、道路にはガードレールがだいぶ増えた。取材日はまだ暖かい季節で、路面に雪はまったくない。この撮影の数週間後には、峠は冬期通行止めに入ってしまう。

金属製のシフトゲートは、レストア時にオリジナルと同じ金色に再仕上げされている。6つの谷を細身のシフトレバーが往復する。当時は顧客管理をしていたモルッツィだが、なぜ映画の出演が決まったのか、思い出してくれた。

「当時は、顧客とクルマの登録管理をしていました。コマーシャル部門のウバルド・スガルツィがベルトーネへ発注し、クルマが工場へ届くと、色の組み合わせやエンジン、シャシーナンバーを書き記していくのが仕事でした」

 
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