【夢に描いた2ドアクーペを現実に】シトロエンDSクーペ・グラン・パレ 前編

2020.05.02

個性は残しつつより高いレベルへ

さらに続けるゴドフロイ。「サイドウインドウを完全に下ろせる、ピラーのない大きなグラスエリアが良いと思いました。開放的で、オープンカーより快適に運転できます」

初期のデザインは2012年に描かれた。それをコンピューターで展開した。細いパイプでフレームを組んで基本的なボディ形状を生み出すと、細かな造形を詰めていった。

シトロエンDSクーペ・グラン・パレの制作の様子
シトロエンDSクーペ・グラン・パレの制作の様子

最終的なデザインは、手作業で丁寧にポリウレタンフォームを削り出して仕上げた。DSのデザイナー、ベルトーニが石膏を削り出してデザインした手法に合わせるように。

「わたしは彫刻家でもあると実感しました。リアセクションの造形作業がとても楽しかったのです。2つのボディ面が、美しいカーブでつながっています」 ゴドフロイが作業時を思い返す。

「わたしとしては、もっと大きなカーブをリアフェンダー周りに与えたいと思っていました。丸みを持たせたリアセクションにすれば、滑らかなラインでエレガントな光の反射を生み出せます」

「シャプロン社が手掛けていたカブリオレは、フェンダーの造形がずっとフラットです。このDSグラン・パレは、ウエストラインが大きく絞られています。DSオリジナルの個性は残しつつ、より高いレベルのデザインへ引き上げることを目的としました」 造形への思考がプロらしい。

 
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