【英国に変化を与えた懐かしの日本車6台】ダイハツ・コンパーノ800/トヨタ・コロナ(T40型)/ホンダS800 前編

2020.05.23

サマリー

1960年より以前、英国ではほとんど存在感のなかった日本車。そんな立場を大きく変えるきっかけとなった、開拓者といえる創成期のモデルを一挙に6台、試乗しました。前半はコンパーノとコロナ、S800をご紹介します。

もくじ

英国一番乗りはダイハツ・コンパーノ
当初輸入されたのはわずかに8台
日本車への抵抗をなくしたトヨタ
世界最高のクルマを目指したホンダ
英国人の注目を集めたホンダ・エンジン
ダイハツ、トヨタ、ホンダ 3台のスペック

英国一番乗りはダイハツ・コンパーノ

text:Andrew Robrts(アンドリュー・ロバーツ)
photo:Luc Lacey(リュク・レーシー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
1964年、英国の自動車ディーラー、デュファイ・モータースがダイハツ製モデルの販売を始めた。それは、英国での自動車革命の始まりを、静かに宣言するものだった。

その頃、日本の自動車産業全体で1年間に生産していたクルマの数は、170万2496台に達していた。それでも、ツイード製のジャケットを着ていたような英国人は、ダイハツ・コンパーノ800を珍しい存在として受け止めた。

ダイハツ・コンパーノ800(1965年−1970年)
ダイハツ・コンパーノ800(1965年−1970年)

ダイハツが英国にやって来てから11年後、日出ずる国、日本で生産された自動車は英国でも大きな成功を掴む。英国の自動車製造販売協会が、日本からの輸入車に対する規制を申し出るほど。

英国へ大きな変化をもたらした日本車だが、先駆的な開拓者を取り上げるなら、やはりダイハツ・コンパーノが適している。1965年に初めて正規輸入されたモデルだ。ナンバーは CGH 8B。

当時の自動車評論家は、「良くできているが、技術的には高度ではない」とコンパーノを評価していた。もっとも、当時のボクソール・ビバHAも、決して最先端と呼べる技術は積んでいなかった。

強い向かい風の中では、1.6kmの直線があっても、96km/hに届かないと批判した。確かにそうかも知れないが、高速道路の移動ではなく、垢抜けたシティカーとしてコンパーノは訴求力があったと思う。

英国へ初めて上陸したこのブルーの日本車は、英国ソリハルのインターナショナル・モータース本社が今は保有している。管理するスティーブ・アードリーは、運転がとても簡単だと認める。特にコラム4速のデキが良いらしい。

 
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